はじめての一人暮らし・借金が借金を呼ぶ
もう、１０年近くも前、初めて一人暮らしをしたときの話です。最初は貯金もそれなりにあり、家で生活していた時と同じペースでお金を使っていて、特にやりくりとか考えずに自由に生活していました。しかし、数カ月経つと、毎月、光熱費やNHK受信料、水道代、電話代、食費など、様々な「生活のための金」が、家計を圧迫するようになってきました。仕方がなく、先ずは電話代と光熱費をなるべく押さえ、食費もコンビニ食が多かったのを総て自炊に切り替え、洗濯物は自宅で洗わず、実家に持って行って洗って干すなど、少しづつやりくりしようと努力をしました。
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しかし、どんなに「生活のための金」を切り詰めても、今まで実家暮らしで、湯水のように使ってきた洋服や、飲み代、交際費などの「自分のための金」が、なかなか減らすことができません。どんどん貯金は目減りしていき、ついにはマイナス表示になるようになってしまいました。そして、カードで買い物をすることが多かった私は、決済日にお給料が間に合わずに、生まれて初めて『キャッシング』をしました。その時は、丸井のカードだったので、丸井で1万円だけキャッシングして、そのまま１万円振り込んで、なんとか無事に済みました。そして、キャッシングした返済１万円を、さらに１万円キャッシングして返す、という状態を、毎月毎月繰り返していくようになっていきました。その頃には、すでに借りている生活が当たり前のようになっていましたが、ある日、いきなり返済額が１万円から2万円に上がってしまいました。そして、それと同時くらいに、丸井のカードキャッシングの限度額も超えてしまい、それ以上借りられなくなってしまいました。その時はもう、「とにかく期限までに返さないと」という思いばかりで、他のDCカードや、VISAカードのキャッシングにも手を出し、ギリギリの額を引き下ろしては、各々の返済に毎月当てていました。そして、どんどんと山を転がるごとく借金は増え続け、キャッシング先も増え続け・・・遂に辿りついた先がアコムでした。
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無人でカードが作れる、ということだけが頼りで、なんとかカードを作ることもできて、他のカード会社に総て返すことができて、ひと安心、と思いました。しかし世の中、そんなに甘いはずがないのです。その頃は、利率などには全く頓着していなかったので（とにかく、毎月返済することしか考えていませんでした）他のカード会社くらべて、アコム等は利率も高いようで、借りるときはとても優しくお姉さんが説明してくれて、どんどん借りて欲しいような話をしていたのに、取り立てる時になると途端に厳しくなったように思います。（この辺、記憶が曖昧です・・・体調がもうおかしくなっていて）結局、またアコムから借りて、それをアコムに返す、という、自転車操業で、どんどん借金の額は増えていきました。その頃になると、もう精神的に追い詰められてしまっていて、体調がどんどんおかしくなってしまいました。いきなり朝、心臓が痛くて立てなくなったり、ウツ病の症状が起きたり、電車に乗っていて急に息が出来なくなるパニック障害の症状などが出るようになってしまいました。当然、電車通勤だった会社には行けなくなり、休職（後に退職）することになりました。借金に加えてお給料も出なくなってしまったために、家賃その他さえも払えないので、結局、実家に戻ることになってしまいました。
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借金は、最終的には400万円くらいまで行っていたと思いますが、その頃の私は、もう病院と家の往復が精一杯で、何もできず専門家に相談して債務整理をすることになりました。
今はもう、カードはなくてキャッシングが出来ないようになりました。もし万が一、心が弱くなってサラ金に手を出さないように債務整理したのは正解だと思います。
今はまともな生活を送ってますがもう借金はこりごりです。