メイン

おすすめ島唄CD アーカイブ

2005年03月18日

そういえば上々颱風だった

某所でのBEGIN談義に始まり、いくつか島唄関係のCDを紹介したのがきっかけで、「おすすめ島唄CD」 なるカテゴリーを作ってしまった。しかし本カテゴリーの記念すべき初エントリーである本記事では、おすすめ島唄CDを紹介しない(ぉぃぉぃ) 。

今でこそ音楽を中心に沖縄(八重山その他の地方も含む)に深くハマッている私だが、そもそもの発端は何だったのかというと、たぶん、 サイパンのビーチで聴いた上々颱風の音楽だったのである。

その夏、休暇をとって同僚とサイパンに行くことにした私は、旅先で聴くために数本のカセットテープを選んだ。そう、iPodはおろか、 MDさえまだない時代だ。

「やー、ビーチでしょ。気分は西海岸でしょ。やっぱThe Beach Boys持って行かないと!」と、1本はすんなり決定 (ちなみにEndless Summerというベスト盤)。他に何を持って行くか悩んだ末に採用されたのが、 上々颱風のファーストアルバムだった。当時私が勤務していた会社はライブハウスの運営もやっていて、 そこの企画に上々颱風なるバンドが登場していたので、ちょっと興味があってCDを買ってあったのである。 買ったのが休暇直前だったこともあって、テープにダビングしただけでまともには聴いていなかったように記憶している。

さて、サイパンに行っても何をやるでもなく、ホテルに隣接するスーパーで6缶パックのビールを買って、 延々とテープを聴きながらビーチで飲んだくれているだけの日々だったのだが、悲しいことに、せっかく持って行ったThe Beach Boysは確か1~2回しか聴かなかった。

全然雰囲気が合わなかったのである。サイパンは西海岸ではなかった(あたりまえだよ)。サイパンの空気は、何というか、 完全にアジアだったのだ(その後行っていないから、今行ったら別のことを感じる可能性は高いけど)。

で、代わりに大活躍したのが上々颱風のテープである。もう、延々とオートリピート。こんなに気持ちのいい音楽があるものかと思った。

帰ってきてから、私は彼らのライブに足繁く通うようになった。たぶん、何年かそれが続いたはずだ。 メジャーデビューしたばかりの頃の彼らは沖縄からの影響を強く受け、メンバーのなかに沖縄出身者はいないものの、 準沖縄系のような位置づけを与えられていたように思う。リーダーの紅龍が弾くのは三弦バンジョーだったし (彼が影響を受けたミュージシャンとして名を挙げていたのが照屋林助ではなかったか)、ライブではよく「安里屋ゆんた」も歌われた。 セカンドアルバムのタイトル曲は航空会社の沖縄キャンペーンCMでも採用されていた。そんなわけで、 上々颱風を追いかけていた私が沖縄っぽい音に惹かれるようになったのも自然な成り行きだった。

その後、彼らの音楽からは沖縄色はどんどん薄らいでいき、もう少し幅広くJapanese/Asian Nativeとでも言うべき音楽になっていったように記憶している。それが嫌だったわけではないのだけど、反対に私は、 徐々にもっとディープな沖縄音楽の方に惹かれていった。最初はりんけんバンドとかネーネーズを聴いて、 「あ~これはオレにはちょっと濃すぎるな」などと思って上々颱風に回帰したりしていたのだけど、唄三線にハマってしばらく経った後、 久しぶり彼らのCDを聴いたら、妙に人工的な音のように感じて、すぐに聴くのをやめてしまった。

こんなカテゴリーを作るにあたって(といってもいくつ記事を書くかは分からないけど)、ふとそんなことを思い出した。 日頃通っている飲み屋が彼らに触発された店名をつけている(ロゴも似ている)のも何かの縁だし(メンバーもたまに来るらしい)、 メジャーデビュー前に彼らがホームグラウンドとしていたライブハウスも近所にある。久々に上々颱風も聴いてみるかな……。

2005年03月23日

寿[kotobuki]というグループ

上々颱風に続いて、私を沖縄音楽の世界に誘ってくれたもう一つのグループが「寿[kotobuki]」である。 プロフィールやディスコグラフィについては、公式サイトを参照してもらいたい。

オリジナル曲も多いのだけど、上々颱風と違って、レパートリーの重要な一部として八重山民謡を採用しているグループ。

私が寿に出会ったのは、あるカルチャースクールで彼らが開講していた沖縄音楽の教室だった。この教室では、三線は講師が弾き、 生徒は唄だけ(と簡単な踊り)というやり方だった。ふとしたきっかけでこの教室に通うようになって、それまでよりはるかに深く沖縄・ 八重山の音楽にはまるようになり(それまでは寿の名前すら知らなかった)、1年ほど経って教室が終了してしまった後、 「かくなる上は次は三線を始めるしかない!」と決意して、今に至るわけだ。

寿のアルバムはオムニバス盤への参加も含めて現時点で7枚あるのだが、私がこれまででベストだと思うのは、「継いでゆくもの」 というアルバムだ。これに収録されている「継いでゆくもの」「月の夜」「ひとつのおもい」の3曲は、何度聴いてもいいと思う。

最新アルバム「寿[kotobuki]魂」も悪くない。「生きること かかわること」という唄は、タイトルからしてそのままズバリの、 笑っちゃうくらい無防備な、悪く言えばナイーブなメッセージソングなのだけど、この曲に乗せて歌われてしまうと、つい受け入れてしまう。 いい唄だ。まぁこのアルバムの白眉は「シャローム サラーム」なのだけど。そう、昨日の記事で

社会的政治的に同じような志向を持っていても、いい歌を歌う人たちももちろんいるのだが、そういう人たちは、 やっぱり何よりも歌を愛している感じがする……。

と書いたのは、寿のことである。(最新アルバムは、サイトでの通販かライブ会場・一部の店舗のみで販売されているようだ。私は銀座 「わしたショップ」で購入した)。

……と、書いていくと、どうもお勧めがオリジナル曲ばかりで、寿の歌う八重山民謡を挙げられない自分に気づく。 以前はとてもいいと思っていたのだけど、今は彼らの八重山民謡へのアプローチに何となく「分からなさ」を感じる。これもありだよな、 とは思うのだけど。

継いでゆくもの
継いでゆくもの

About おすすめ島唄CD

ブログ「水沫日記その2」のカテゴリ「おすすめ島唄CD」に投稿されたすべてのエントリーのアーカイブのページです。過去のものから新しいものへ順番に並んでいます。

前のカテゴリはblog関連です。

次のカテゴリはスポーツです。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。