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指輪物語 アーカイブ

2004年02月10日

『王の帰還』公開間近

 『ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還』公開間近ということで、テレビでも前作を放映したり、「基礎知識」みたいなバラエティまがいの番組があったり……。

 でも、『指輪物語』歴20年の私としては、そのへんのいいかげんな扱い見ていると、やっぱり腹が立つ。特に昨日の日経夕刊の文化欄「ここに注目」という囲み記事。ひどいね、これは。「猿のような獣ゴラム」……違うだろ(笑) 映画評なのだから原作を読んでから書けとは言わないが、映画そのものも(「王の帰還」はともかく前作も)見ていないのではないか? 仮に観ているとして、この記者は猿という動物を見たことがあるのか?(笑)

 あ、私は原作の熱烈なファンではあるけど、今回の映画三部作そのものを批判しているわけではありません。とんでもない。映画化としては、もう、すばらしい出来栄えだと思う。もちろんいろいろな事情もあるだろうから原作と乖離した部分もあるけれども、それも、「ああ、しょうがないんだろうなぁ」と共感できる。

2004年02月19日

『王の帰還』を観る

というわけで、昨夜は渋谷ジョイシネマという映画館で『ロード・オブ・ザ・リング~王の帰還』を観る。言うまでもなく(?)、J.R.R.トールキン『指輪物語』を原作とする映画3部作の完結編だ。

以前にも書いたように、私はこの原作『指輪物語』を高校1年のときに初めて読み、それ以来、何度読み返したか覚えていないほどのファンである。実に、文庫本で9冊(+追補編)。さらにその前物語に当たる『ホビットの冒険』、さらにさらに『指輪物語』に先立つ創世神話にさかのぼる『シルマリルの物語』もある。

私はわりと長い小説を好む傾向がある。『戦争と平和』も好きだし『マシアス・ギリの失脚』も好きだし……。長ければいいというものでもないが、何となく長時間かけて読んでいるあいだに、その作品の世界がリアリティをもって感じられてくる、そういう感覚が好きなのかもしれない。通勤途中の電車のなかで、「そういえばあいつはどうしているかな」と思ったりするのだ(「あいつ」とはそのとき読んでいる小説の登場人物である)。

『指輪物語』は、その意味では完璧といえよう。

さて映画『王の帰還』の感想は、やはりまだ観ていない人へのネタバレになるので↓の「続き」で書くことにする。

それにしても、自宅でビデオを観るのと同じ感覚で映画館に来る人間はどうにかならないものか。隣の客が上演中にも食べつづけるスナック菓子の匂いが鼻についてならなかった……。まぁ19時からの上映で3時間超の大作だから、夕食取る暇なしに来たのだったら腹減るのは分からなくはないけど。

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2004年02月24日

映画『ロード・オブ・ザ・リング』三部作は失敗作か

昨日は、やはり私同様に『指輪物語』ファンである同僚とともにワインを飲みつつ、『王の帰還』について語る。何しろ双方マニアなので、メールで感想をやり取りしているとネタが尽きず仕事に差し障りが出るほどなので、飲みながら一気に語り尽くそうという話だ。

で、原作のファンとしてはツッコミどころ満載ながらも映画化には大満足、というのが共通の結論。

しかし2ちゃんねるなどの映画板を流し読みしていると、原作を知らない観客からの厳しい批評も結構ある。もちろん「いや、それはそうではなくてね」と反論したくもなるのだが、結局のところ、観客が原作を読んでいることを前提にするわけにはいかないのだから、映画化された『ロード・オブ・ザ・リング』三部作は失敗作なのかもしれない。

もっとも、どんなジャンルのどんな作品であれ、単体として自立しているということはないだろう。映画化された『ロード・オブ・ザ・リング』が原作『指輪物語』と相互にその魅力を強めあいつつ成立しているという図式も、それはそれでありという気がしてならないのだが。

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