白百合クラブがCD発売! でも……
サンケイスポーツの記事によれば、石垣島のおじぃ・おばぁの歌舞団(?)「白百合クラブ」がCDを発売するらしい。
サンケイスポーツの記事によれば、石垣島のおじぃ・おばぁの歌舞団(?)「白百合クラブ」がCDを発売するらしい。
唄三線を趣味にしている以上は当然のことだが、私はよく(といっても年3~4回だが)沖縄に足を運んでいる。初めてかの地を訪れる予定の人から、「どこに行けばいいか」と聞かれることもよくある。沖縄本島に限って言えば、復元されたものとはいえ首里城にはもちろん行くべきだし、那覇の公設市場も見ておくべきだし、新しい名所だけれども本部の「美ら海水族館」は外せない。観光地としてはちょっと地味かもしれないが、南部の斎場御嶽にも私は何度も足を運んでいる。南部といえば、騒々しい修学旅行の団体と遭遇するのが心配だけど、やはり平和祈念資料館やひめゆりの塔にも一度は行っておくべきだ。
でも、現代沖縄の名所といえば、何といっても米軍基地だ。2000年の九州・沖縄サミットで、他国の首脳が那覇空港に降り立ったのに対して、米クリントン大統領は嘉手納基地を使っている。例外的な状況を除けば、観光客にとっては「入ることのできない名所」だが、沖縄の動脈とも言える「一号線」こと国道58号を走れば、延々と続くフェンスからその広大さを実感できるし、「安保の丘」と名づけられた嘉手納基地を見下ろすスポットもある。
自衛隊のイラク派遣や4月の邦人人質事件のときに何度か聞いたのが、「アメリカに恩を売っておかないと、北朝鮮と何かあったときにどうする?」という論調だった。恐らく、そういう主張をする人たちには、沖縄をはじめ日本各地に置かれた(といってもかなりの部分は沖縄だが)米軍基地はまったく見えていない。自衛隊をイラクに派遣して「恩を売」ったりしなくても、日本は日米安保条約に定められた義務を完全に(いや必要以上に?)果たしているはずなのだ。このうえさらに恩を売るとすれば、条約で結ばれたアメリカという国家に対してではなく、国際社会で孤立を深めつつあったブッシュ政権に対する恩でしかありえない。その恩を返してもらえるとしても、有効期限は最長で2008年12月まで。あるいは、今年一杯かもしれない。
沖縄の米軍基地については、swan_slabというウェブログの「米軍移転案に北海道猛反発」という記事が面白い。
他県の住民にとっては、沖縄に対して、こころひそかに、日本国の平和と安全のために犠牲になってね、とは念じても、自分たちがリスクを負うのだけは絶対にイヤだというのが本音だろう。
先週末は今年初めての沖縄に行ってきた。那覇のみの2泊3日。目的は毎年恒例になっている台風見物、であるわけがない(涙) 今回の台風6号(別名「ディアンムー」、中国語で「雷の母」の意味と聞いた)は、規模も大きく速度もあまり速くなかったため、那覇の人たちも「今回は70m吹くかも!」とけっこう本気で心配していたようなのだが、実際には、これから最接近というあたりでコースが東に逸れ、速度も速くなってしまったので、それほど大きな被害は出なかったようだ。
「やちむん」といえば沖縄の言葉で「焼き物」。でも私にとっては、この名前を冠したフォーク系(?)グループのこと。昨夜は私の今の住まいから徒歩5分の店で、その「やちむん」がライブをやってくれた!
金曜日、普天間基地に隣接する沖縄国際大学に米軍ヘリが落ちたのは、すでに(小さく)報道されているとおり。住宅や学校に囲まれている同基地の危険性・こういう事故が起きる可能性は前から言われていることだし、地元の人たちの死傷につながらなかったのが不幸中の幸いだと言うしかない。
事故そのものよりむしろ問題なのは、事故の現場検証に沖縄県警がいっさいタッチできず、米軍が完全に現場を支配していたという点だ。生活道路である付近の市道は2日間以上、米軍によって封鎖されていたという(沖縄タイムスの記事)。
私としては、オリンピック柔道での連覇だの3連覇だのより、よほど重大な事件だと思うのだけど、世間的には(というか「日本」では)そうではないらしい。沖縄の事件も大変だが、オリンピック報道の陰で、ナジャフでも戦闘が続いているし、ファルージャもまた米軍による空爆を受けているらしい。サマーワにも戦火が迫っているけど、日本ではサマーワは依然として「非戦闘地域」ということになっているので、最高指揮官である首相は高輪プリンスホテルでのんびり静養中だという。金メダルを取った谷・野村の両選手には電話したらしいけど、宜野湾市長には電話したのかな?(するわけないか)
で、沖縄の米軍ヘリ事故とその後の米軍による封鎖について、いちおう政府のなかでも直接担当している人は切迫した問題意識をもっているらしく、事故対応のため沖縄県を訪れた荒井正吾外務政務官という人が、こんな風に憤慨している。
米軍が事故現場周囲の民間地を封鎖して立ち入りを制限し、県警の現場検証を拒否していることについて「日本は、イラクではない。日本の領土であり、米軍が主権を持っているような状況はおかしい」と不快感を示し、政府として現状に問題があるとの認識を初めて示した。(引用元は琉球新報の記事)……おいおい、と突っ込みたくなる。思わずイラクを引き合いに出してしまったんだろうなぁ。沖縄に配慮しての発言だとは思うけど、イラクも当たり前だけどイラクの領土であり、米軍が主権を持っているような状況はおかしいんだけどね。イラクの主権はとにかく「返還」されたのだしさ。
沖縄の米軍基地問題を解決するのは大事なことだけど、その過程で他の地域や国を踏みつけにするようなことを言ってはいかんよ、やはり。
しかしどうやら本当に沖縄はイラク同様の立場に置かれているようだ。
●米軍が正式に現場検証拒否(朝日新聞)
●わが物顔で大学占領」沖国大が抗議声明(琉球新報)
●宜野湾市議会が抗議決議 SACO見直し要求(琉球新報)
私も琉球新報・沖縄タイムスの記事を中心にいろいろ情報を集めているのだけど、ときどきチェックしているウェブログのなかでは、「+駝 鳥+」というところが詳しくこの事件を追っているので紹介しておこう。
そう、今「事件」と書いたけど、ヘリが墜落したのは「事故」、その後の米軍による現場封鎖は「事件」だという気がする。
別に、基地内に立ち入らせろとか、事故を起こした米兵を逮捕させろとか言っているわけではないのにね。よほど、県警に現場検証させたらまずい事情でもあるのだろうか?
沖縄国際大学に墜落したものを同型機のヘリが飛行を再開したという(琉球新報の記事)。いちおう政府としては「小泉首相の指示で」原因究明までは飛行を再開しないよう米軍に申し入れていたらしいけど、見事に無視された格好だ(琉球新報は「黙殺」と表現している・笑)。
まぁ無理もない話だ。小泉が本気で米軍ヘリの飛行を中止してほしいなんて思っていないのは、誰の目にも(もちろん米軍司令官の目にも)見え見え。まず、事故そのものを深刻に受け止めていないのは明らか。「夏休みだから」という理由で、稲嶺沖縄県知事との面会を拒否した人だし。それに、飛行を再開したヘリはイラクに向かう予定らしい。アメリカのイラク侵略にもろ手を挙げて賛成した小泉首相なんだから、「イラクに行くんだから飛んでもいいでしょ」とでも言えばおとなしく黙る、と足許を見られているのかもしれない。市民の命より軍事を優先するという点では、小泉も米軍もまったく同じなのだ。小泉が飛行中止を申し入れたって何の説得力もない。「いちおう形の上では抗議しておくけど、飛んでも別に構わないからね」くらいのことを内々にブッシュに伝えていたとしてもなんら不思議はない。
一方で、点数稼ぎのつもりなのだろうけど、「政府・与党、外交分野『次はロシア』で動き加速」なんて報道もある。外交分野でやるべきことは他にいくらでもあるというのに。
その他、新報の米軍ヘリ墜落事故・事件関連記事をクリップしておこう。
「夏休み」でテレビ三昧にふけっていて(琉球新報の記事)稲嶺沖縄知事との会談を拒否した小泉首相が、ようやく一昨日になって知事との会談に応じた。予定では、その時間は「15分」だったらしい(実際は30分話していたそうだが)。
もとより形だけの会談だろうから何か実質のある発言が小泉の口から出るとは期待していなかったけど、まぁ予想通りの結果だった。その席上、知事が「できるだけ早い時期に沖縄に来て基地の現状をつぶさに見てほしい」と訴えたところ、小泉は曖昧にごまかしている(同じく琉球新報の記事)。
まぁここまでは、「そんなもんか」という感じ。ところが、その一方で、なんと来月2日には北方領土を視察に行くという(毎日新聞の記事)。
もはやなんと表現していいのか分からない。「ブッシュの犬」小泉としては、まぁアメリカへの気遣いゆえにそうそう米軍基地の視察など行けないという事情はあろう。だったら「早急に実現するよう努力する」とかごまかして、行かずに済ませればいいのだ(よくないけど)。ところが小泉は、露骨に、沖縄には行かないけど北方領土なら見にいくよという。今、北方領土問題と沖縄の基地被害の問題と、どちらにプライオリティがあるかは誰の目にも明らかだ(もちろん、金メダルを取った選手に国民栄誉賞を贈るかどうかなんてのは「どうでもいい話」である。そんなことこそ夏休み中に考えておけばいい)。
これでは、沖縄からの訴えに背を向けるばかりか、後ろ足で砂でも引っ掛けてやろうかというほどの態度である。軽視や無視どころではない。これは明白な侮辱であり嫌がらせではないか。私は正直なところ、この話を昨夜知ったとき、心底から小泉の死を願ってしまった。
いかんいかん。そういうダークな感情に囚われてはいかん。
ではどうするか。小泉を圧倒的に否定して、基地の恐怖に苦しむ宜野湾の人たち(宜野湾に限らんけど)とどう連帯するのか。一つ考えていることがないではないのだけど……。
そういえば、小泉は日本国のために首相をやっているのではなく、自分の自慢のために「首相ごっこ」をやっている、という指摘がある(ビル・トッテンの発言、出典はここ)。今回の「基地被害は無視して北方領土へ」という小泉の動きを見ると、この指摘もなるほどなと思えてくる。
「深キョン姫がオセロを接待!!穴場初公開(秘)夏沖縄オトナの修学旅行」(日本テレビ)という番組を観る。何度も書いているように元々テレビはあまり観ない人間なので、沖縄関連の番組だからといって必ず観るというわけではない(ちなみに「ちゅらさん」は最初の1週間で呆れて観るのをやめた←ちょっともったいなかったかも)。でもこの番組では、テーマであるオトナの修学旅行の「旅のしおり」で、知人が描いたイラストが使われているというので、いちおう録画しておいたのである。
結果的にそのイラストは映らなかったのであまり意味はなかったのだけど(笑)、番組の感想としては、まぁ何というか……そりゃ、楽しい観光番組を作りたいのだろうから仕方ないのだろうけどね。沖縄の人だって、やっぱり自分たちの住んでいるところなんだから、明るい部分や豊かな伝統をアピールしたいだろうし。
でも、ああいう事件があった後だけに、なんだか複雑な思いだった(収録はむろん事件前なんだろうけど)。米軍基地なんて金網すら映らない。沖縄戦の最中に住民や日本兵が立てこもったガマ(壕)を探検するシーンはあるのだけど、ご丁寧にも選ばれているのは「住民の命を救った」壕であって、野戦病院として使われたり集団自決が起きた壕ではない……。
むろん私も「楽しみ」のために沖縄に行くのであって、考えごとをしたり深刻な気持ちになったりするために行くわけではない。歴史や現代社会を勉強するために行くわけでもない。私にとって沖縄は相当に「楽園」だし、う~ん、こういう言葉は使いたくないけど、たぶん「癒され」ているのだろうとは思う(なんだか最近の「癒し」っていうのは、それ自体が病気の症状のような気がするのだけどね)。でも……基地問題そのものにせよ、今回の事件にせよ、それを支えている原因のかなりの部分は、県外の(つまり内地の)無関心なのだと思うと、やはりこういう番組を観ると、なんだかなーと思ってしまう。
27日に書いた「一つ考えていること」は、結局あきらめた。いや、5日に沖国大で開催される市民抗議集会に参加しようかと思ったのだけど、本来、翌週末に沖縄に行く予定だったので、さすがに2週連続はちょっと無理。でも翌週末に行ったら事故・事件の現場は見てこようと思っている。野次馬気分の観光客と笑わば笑え。修復されないうちに見ておくのだ。
ちなみに、琉球新報はウェブログ形式で今回の事件の特集をまとめている。これは便利だ。
あちこちのウェブログで話題になっているけど、Googleが日本語版のニュースサイトを始めた。著作権との兼ね合いで新聞社他メディア側とはごたごたありそうだけど、ユーザーとしては便利だ……これでRSSフィードもやってくれたらなぁ……。
で、そのなかでふと目に止まった記事。しつこく、北方領土と沖縄のヘリ墜落事故・事件の話だ。
この記事のなかで日経は、「首相としていろいろな場所を視察することにはそれなりに意義がある」という小泉の発言を伝えている。普天間視察を訴えた稲嶺・沖縄県知事の要請を門前払いしたことを思うと、この発言はいったい何なのか。同じ記事で小泉は、海上からの北方領土視察を映像向けのパフォーマンスと批判されていることについて、「何かすると何でもパフォーマンスと批判され、何もしないとまた批判される」と真顔で答えたという。
小泉が批判されるのは「やるべきことをやらずに、やるべきことでないことをやる」からなのだけど。
今、発売されている週刊「SPA!」には、4ページにわたって基地被害の記事が掲載されている。普天間基地の隣に住む市民の言葉は重い。
よく、基地反対の集会なんかでヤマト(本土)の人が「沖縄頑張れ」なんていいます。これ以上、どこまで頑張ればいいんですか。人に言う前に、自分が頑張ってほしい。基地の問題は国家間の問題だから、ウチナーだけでは変えられないんです。
27日に書いた「一つ考えていること」は、結局あきらめた。いや、5日に沖国大で開催される市民抗議集会に参加しようかと思ったのだけど、本来、翌週末に沖縄に行く予定だったので、さすがに2週連続はちょっと無理。でも翌週末に行ったら事故・事件の現場は見てこようと思っている。野次馬気分の観光客と笑わば笑え。修復されないうちに見ておくのだ。と2日に書いたばかりなのだけど、なんと台風18号の影響で宜野湾市民大会は1週延期。ちょうど私が沖縄に行っている週に開催されることになった。こりゃ~ぜひとも参加しなくてはね。いちおう宜野湾市役所に電話して聞いたら、市民大会というタイトルだけど、市民以外の人も大歓迎という感じであった(まぁそりゃそうだろうな)。
でも、「肝心の人物は当日、会場に現われない」(朝日新聞の記事)という。
8月27日の当ブログの記事に対して、「稲嶺が今朝テレビに出て、沖縄の怒りを爆発させているパーフォーマンスをやっているが、芯から政府首脳に楯突く意思など有るまい。そんなことしたら、沖縄の彼の財閥は潰されてしまいます」というコメントをいただいたのだが(keybowさん、いつもありがとうございます)、なるほど、さもありなんという感じ。
というわけで、12日は沖国大に行った後、夜はコザで全島エイサー大会&オリオンビアフェスタという贅沢な予定になった。しかし台風19号が……今度は沖縄方面ではなく、関東直撃コースが予想されている。う~ん、そもそも旅立てるのかどうかが不安になってきた……。
というわけで沖縄に行ってきた。
↓に投稿したのはサイズからも分かる通り携帯で撮った写真なのだけど、デジカメで撮ったもう少しまともな大きさのもあるので、感想も含めておいおいアップしていきたいと思う。
宜野湾市民大会の全体的なトーンは、「普天間即時返還」「辺野古移設もやめろ」だった。まぁ当然だな。「あれもダメこれもダメって、それじゃどうすんだよ?」って疑問はあるだろうが、その答えは沖縄が考えることじゃない。日本が考えることだ。絶対に確認しておかなきゃいけないのは、辺野古にヘリ基地を作ろうとしているのは、米軍ではなく「日本」だということ。日米安保が大切だというなら、最低でも、47都道府県すべてから普天間代替の候補地をピックアップして、そのなかから決めるくらいのことはすべきだろう。
沖縄に住んでいた(たぶんもうフランスに引っ越した)作家の池澤夏樹は、『むくどり通信・雌伏篇』(朝日文庫)のなかで、鹿児島県西之表市の「馬毛島」という無人島はどうかと提案している。この私案に対する「種子島平和委員会」なる団体からの反発も同書のなかで紹介されているのだけど、この団体からの反発がヤマトのエゴを見事に示していて、逆に面白い。
実は今週末も沖縄(本島)に行こうかと思っていたのである。友人が「安いチケットあるよ~」というので、その気になっていたのだ。なんと1泊2日なんだけど、土曜の早朝に出て日曜の夜に帰ってくる便なので、けっこう時間はある。
んが、どうにも仕事が忙しすぎる……。この土日も多少はやらないと終わりそうにない(というか、やっても終わりそうにないけど)。すでに飛行機代も払ったのだけど諦めることにした(涙)
今回は、レンタカー借りて辺野古を見てきたかったのだ。何しろオレ様が税金を払って、オレ様が米軍のために基地を作ってやる(予定の)場所である。いちおう出資者としては現場くらいは見ておかないと。まぁいいや。年内にもう一回、週末だけ&沖縄本島だけの予定で行ってこよう。
「たまごの距離」というウェブログで紹介されているように、辺野古で、ヘリ基地建設に向けたボーリング調査を阻止するための行動をやっている人たちを支援する募金(阻止行動のための船のチャーター費用)というのがある。趣旨には大納得なのだけど、郵便振替がめんどくさくて(ぉぃ)私はまだ募金はしていない。そろそろ行かないとな。
考えてみれば、ボーリング調査は国がやっているわけで、その資金は私たちの税金。税金を使って行なわれる調査を阻止するために、反対側に募金する。なんだか二重払いであって釈然としない。税金を払わなきゃいいのだが、「オレの税金は、これとこれにしか使っちゃダメ」と指定できないから、そういうわけにも行かない。本来は「私たちが払った税金をそんなことのために使うな」と言わねばならないのだけど、なかなかそんな声は効果を発揮しないから、とりあえず、阻止する側にもお金を出してバランスを取る。辺野古に基地を作らせないという主張は、別にサヨクや反戦ではなくて単なる現状維持なのだ。現状を維持するだけでも、大変な労力とお金が必要になっている。う~む。
1日の小泉首相の発言。
(在日米軍が集中する沖縄県の負担軽減問題について)「沖縄以外の都道府県のどこに持っていくか、日本政府は考えて、自治体に事前に相談しなきゃいけないこともあるかもしれない。自治体がOKした場合には日本はこういう考えをもっているということで、米国と交渉する」(朝日新聞の記事より)
普天間基地返還や辺野古ヘリ基地反対を叫ぶ沖縄の人たちは、「本土移転といっても、こんなひどいものを他県に押しつけるはちょっと……」と殊勝なことを言う。正論ではあるけれども、そんなこと言ってたら、基地(というか日米安保)の問題ってのが国民のあいだで共有される日は永遠に来ないと思うし、ということはつまり、沖縄の基地負担はいつまで経っても軽減されないと思うんだが。
ここは一つ、都心にでもどーんと米軍基地を作ってみるというのはどうだろう? そしたら、誰もが基地や安保、国防の問題に関心を持たざるをえなくなると思うし。
え、都心にそんな土地はない? あるある。広い滑走路は取れないけど、ヘリ基地くらいなら何とかなるのでは? 日本の政治・経済の中枢を防衛してもらうには最高の立地条件。アメリカ大使館も近いし、防衛庁や防衛施設庁との連携にも便利だろう。国有地だろうから用地買収にも問題なし。特に経済活動も行なわれていない。現状でも一般人は原則として入れないし、道路や地下鉄なんかもだいたいそこを迂回しているから、米軍基地ができて立入禁止になっても特に支障はない。歓楽街もアキハバラもわりと近所にあるから、米兵としても不満はなかろう。数家族の退去が必要になるけど、まぁ京都あたりにお帰りになっていただくってことで。
町村信孝という「素人」が沖縄国際大の米軍ヘリ墜落現場を視察して「操縦が上手かった」などと発言してひんしゅくを買っている。ヘリの操縦について素人であるのは別に構わないけど、それを外相として・政治家としての失言の言い訳にするなんて、恥知らずにもほどがある。
日曜日にこのニュースを聞いたときは腹が立ったのだけど、まぁアメリカの属国化を志向する小泉政権の閣僚に何を求めても無駄だろう。たぶんこいつは自宅の隣の公園にでも米軍機が墜落しないと事の本質を理解しないに違いない(それでもダメかも)。
それにつけても思うのは、「沖縄の米軍基地は日米安保のために(日本の安全を守るために)存在している」という認識がいかに誤っているかということだ。
タイトルは、川端裕人『クジラを捕って、考えた』のパクリである(この本は面白いです)。
年明け以降、本業がやたらに忙しかったのだけど、その間隙を縫って週末3日間だけ沖縄に行ってきた。 さしたる用事があったわけではないし、携帯電話を往路の機中に忘れてきたこともあって現地の知人にも連絡を取りにくく、 おまけに締切りの迫っていた仕事をホテルでやっていたりもしたので、存分に楽しんできたとは言いがたいのだけど。
今回の(といってももうずいぶん日は経ってしまったけど)沖縄行きの目的の一つは、「辺野古の海を見てくる」だった。 去年9月には米軍ヘリ墜落事件が起きた沖縄国際大学の現場も見たし、宜野湾市民大会にも参加したのだし、ついでといっちゃなんだが、 問題の普天間基地の移設先とされている辺野古も見ておかないといかんなと思ったのだ。
辺野古では写真も少し撮ったし(ろくなもんじゃねー)、いろいろ思うところもありつつ、 何しろ落ち着いて感想を書く暇もなかったので放置してあったのだけど、「たまごの距離」 でグリーンピースが辺野古の問題を取り上げているのが紹介されていた(→当該記事「辺野古のスライドができました」 )のを見て、やっぱり書いておこうかなと。
最初に書いておくと、私は基地建設反対の立場ではあるけれども、「ジュゴンの住む海を守ろう」とか「サンゴを守ろう」とか 「辺野古の美しい海を守ろう」とかいう意見には正直言ってあまり賛同できない。そりゃ残った方がいいだろうし、 そういう意見を否定はしないけど、「あ、そう」という感じ。ジュゴンが住んでいようといまいと、海が美しかろうが汚かろうが、 このうえさらに沖縄に米軍基地を新設すること自体に私は反対だし、ほぼ確実に、それが沖縄以外であっても反対すると思う。だからむしろ、 ジュゴンだのサンゴだの「美ら海」だの声高にいう人は敬遠する……というより軽い反発すら覚える。 まぁ根拠の乏しい言いがかりであるのは承知のうえ、村上春樹の言う「ゴルファーの耳の立て方が嫌い」的な違和感である (これ出典なんだったかなぁ)。
辺野古へは沖縄自動車道経由。宜野座ICを降りてから、10~15分くらいで着いてしまったように思う。 どのへんで座り込みとかやっているのか詳しい情報を仕入れていなかったので、 辺野古の集落に入ったと思われるあたりで幹線道路を離れて脇道に入り、音楽も止め、窓を開けてゆっくりゆっくり車を走らせた。 土曜日の午後3時くらい。あたりはとても静かである。聞こえるのは風の音、鳥の声くらい。「こんな静かなところにヘリの爆音響かせるなんて、 それ自体間違っているだろ」というのが第一印象(でもそう思ったのは間違いだった。後述)。
私が車を乗り入れた道はちょっと見当違いの方向で、ぐるっと回り道する感じで、ようやく辺野古漁港に到着。その手前に、 反対派の人たちが陣取るテントがあった。しかし私はとにかく辺野古の海を自分の目で見たかっただけで、 別に座り込みに参加するために来たのではない。テントの中では内地から来た労組系のグループが15人くらい、 反対派住民のレクチャーを受けているけど、私はそれには混ざらず、港の脇のあたりから、海のほうを眺めた。 ボーリング調査をやろうとしている防衛施設局/委託企業と、反対派住民の攻防の拠点になっているヤグラが遠くに見える。
さて、基地ができると、ここはどんなふうになるのだろう。現地で見てみたら、頭のなかで想像していたのとずいぶん違う印象だった。
私が以前から思い描いていたイメージは、「海のなかに、どかんと巨大な基地ができる」というものだった。別に間違ってはいないはずだ。 グリーンピースの辺野古サイトを見ていただきたい(→ ここ)。トップページに辺野古の空撮写真があり、そこに「建設予定海域」という赤い長方形が浮かび上がる。そう、 このとおりのイメージだ。
でも、このグリーンピースのトップページの写真は、皮肉にも、まさに基地を作ろうとする側と同じ視座に立っているように私には思える (別にグリーンピースを批判しているわけではない。トップページ以下のスライドショーにはいい写真がいっぱいある)。地図を上から見渡して、 「このへん」と決めて、四角い予定地を配置する。この写真ではやたらにデカいように思えるけど、なぁに、視野を広げれば海はもっと広い。 沖縄本島の脇に、ちっちゃな四角が付け足されるようにしか見えない。いや、「見えない」というか、それはまさしく事実である。
では、この航空写真を念頭に置いて地上に戻ってみる。辺野古漁港は、基地予定地の長方形の真ん中右上の凹みの部分だ。ちなみに、 この長方形の左右の端からは、地上に向かって橋がかかる予定である(右側に突き出している部分は米軍キャンプシュワブ)。
座り込みのテントに用意されていた反対派のパンフレットにも、これと似た写真が載っていた。 このへんにこれくらいの大きさで基地ができる予定ですよ、と。
私はそのパンフレットを手に、辺野古漁港の脇から、海を眺めた。ええと、あっちから、こういう具合に……。
……なるほど。よく分かった。これはつまり、ここからは水平線が全く見えなくなるということだ。 もう少し高い丘から見下ろすならともかく、水辺に立って東を見れば、左から右まで、基地に埋め尽くされるということだ。 沖のかなたに基地が見えるとか、空から見たように「海のなかに基地ができる」のではない。辺野古から、海がなくなるということなのだ。 基地と陸地に挟まれた水域を、それでもあえて海と呼ぶなら話は別だが、恐らくそこにはもう波も立たないだろう。
労組の人たちは、テントでのレクチャーを終えて、港の方に出てきて地元の人の話を聞いている。便乗して私も耳を傾けた。 辺野古集落の背後に迫る山並みは、広大な米軍演習地になっており、辺野古岳に向けて砲撃演習が行なわれ、キャンプ・ シュワブではヘリの無灯火夜間離発着訓練も行なわれ、砲弾の廃棄処理では轟音が響くという。私が最初に「こんな静かなところに」 と思ったのはとんでもない誤解で、たまたま土曜日で演習が休みだったのだろう(あるいは駐留米軍が出払っているせいかもしれない…… 行き先はともかく)。要するに、辺野古の人たちは、すでに山を奪われているというわけだ。そして、海上基地ができれば、海もなくなる。
私にはジュゴンの大切さなんて分からんし、サンゴの美しさに感嘆することもほとんどない。座り込みの現場は目にしたけど、 だからといって辺野古の人たちの気持ちがわかったと自惚れる気もない。
上に書いたのは、ただ、私の目にはそのように見えたという、それだけの話だ。
『沖縄ヤギ地獄』『沖縄上手な旅ごはん』の著者、さとなおさんが、対談形式のウェブログで、
「どうせなら東京で一番おいしい沖縄料理の店に行こう」ということになったんですね。 でも考えたらボク東京でほとんど沖縄料理店に行かないので知らない…
と書いていらっしゃるのを読んだ(→伊藤章良とさとなおの 「うまい店対談」)。結局、赤坂「潭亭」に行ったらしい。 私もこの店には接待がらみで行ったことがあるが、美味いことは美味いのだけど、さとなおさんが書いているように、やはり高すぎる。 確か4人で10万円くらい行ったような覚えがある。とてもではないが個人で行ける店ではない。さとなおさん、後段では、
やっぱ「ヤギ汁! ナーベラー! ジーマミー!…」と、大衆食堂系でウハウワ盛り上がりたかったなぁ。 ボクが店を知らないからイケナイんですけどね。少し東京の沖縄料理店、研究しておこう…。「リトル沖縄」 系列か「きよ香」系列か…それ以外、どこかなぁ…三田の 「アダン」か……
と書かれているのだけど……。
「リトル沖縄」系列は、うん、確かにあまり悪い印象はない。料理も美味かったと思う。 といっても私が行ったことがあるのは「リトル沖縄」と「ちゃんぷるぅ屋」だけで、「竹富島」は、 知人のパーティに音響機材を提供した関係で店内に入っただけ。でもやっぱり場所柄、ちょっと高めの会計になってしまう……。
「きよ香」系列は、正直なところ料理が特に美味いという印象はない。雰囲気を楽しみに行く店だろう。
三田「アダン」は一度しか行ったことないけど美味かった記憶がある。でもちょっと行きにくい場所にあるのと、 なんだかやはり、店内とかちょっと高級感漂っていたような気がするのだけど……。
で、今さらのようだが私の結論は、中野「ちむ屋」である。決して気取ってはいないが、 大衆食堂系というほど安っぽくもない。ほわんと落ち着く雰囲気である。
そして、なんといってもここの料理は美味いと思う。私は別に食通というわけではないので、 その評価の信頼性たるやどうなの?という感じだが、とりあえず、私が食べた範囲の沖縄料理としては、沖縄の店を含めても、 ここはかなり美味いように思う。沖縄で食べ歩いて、羽田に戻ってきてこの店に直行しても落胆したことはない。どのメニューにも満足! とは言い切れないにせよ、少なくとも、手をかけた料理はすべて美味い。
(ちなみに、初めて訪れる沖縄料理屋では、私はとりあえずゴーヤーチャンプルーとラフテーを頼むことにしている。 この二つがない店は珍しいし、料理の種類としても、基準としてふさわしいように思うからだ。 複数人で行くときは沖縄すばを頼むのもいいのだけど)。
……と、数年来思っているのだが、友人から、文京区水道にある「護佐丸」という店が美味い、 という情報が入ってきた。近々訪れる予定で、これはまた楽しみである。私にとっては立地の点で少し不便なのだけど。
普天間基地の移設先について、日米の合意がまとまった。これについてヤマトの各紙が社説で取り上げているのだけど、とりあえず勤務先でとっている毎日新聞の見出しが目についた。
「今度こそ移設を実現したい」(→毎日新聞)
呆れて声も出ない。そんなに辺野古に基地を作るのが嬉しいのか。
記事中にはこんなふうに書かれている。
だが、移設に合意した以上、今度こそきちんと計画を実施しなければならない。地元の沖縄県などへの説明はこれからだが、政府はまず全力で地元の同意を取り付ける必要がある。実現に向けて着実に前進するようロードマップも作らねばならない。環境問題に配慮するのは当然だ。地元に普天間飛行場の県外または国外への移転を求める声があるのは理解できる。だが、周りに住宅密集地を抱えた普天間からキャンプ・シュワブ周辺に移設するのは一歩前進ではないのか。
どこが「一歩前進」なんだか。
まずやるべきことは、普天間基地の即時閉鎖・返還だろう。一刻も早くそれを実現したうえで(これが「一歩前進」)、基地「新設」を改めて考えればいい。抑止力の維持が云々されるが、普天間を失うことで防衛力にどのように重大な欠損が生じるのか。普天間基地の存在は日本の防衛に不可欠なのか。仮に不都合が生じるならば、言うべきことは一つだ。
「ないならないで、何とかしろ」
限定されたリソースのやりくりは軍事の常道だろう。
毎日新聞の社説は、
「抑止力の維持」と「基地負担の軽減」はともにおろそかにできない課題だ。
と主張する。後者より前者、市民の安全よりも軍事上の都合を優先する考え方……それを表現する最も適切な言葉は「軍国主義」ではないか。
中国や韓国は首相の靖国参拝あたりを捉えて、「日本軍国主義の復活」なんてのを心配しているようだが、おあいにくさま、ヤマトはもうすっかり軍国主義なんですよ。
4月最初の週末、といっても1日2日だから本当に月の頭なのだけど、久しぶりに沖縄に行った。去年7月に行って以来だから、久しぶりといっても1年経っていないのだけど、主観的にはずいぶん離れていた気がする。
今回の目的は、「あやはし海中ロードレース」ハーフマラソン出場。唄三線仲間の夫妻が去年出場して、今年も出るなら一緒にと思ってエントリーしたのだけど、あいにくその夫妻は不参加となり、結局、一人で出場してきた。
タイムは2時間1分35秒。レース前は「ひょっとして2時間切れるかも?」と思い、レース終盤も腕時計でタイムを見て「これなら切れる!」と最後はかなり頑張って走ったのだけど、実はタイムを勘違いしていて、結局ダメだった。
ダメだったとはいえ、何しろ去年の2月に走り始めてまだ1年ちょっと。最初は2km走るのもやっとだったのだから、20km以上も走れるようになるなんて、かなりびっくり。この先はフルマラソンを大目標に掲げることになるのだろうけど、たぶんそれ以上(ウルトラマラソンとかトライアスロンとか)までは行かないだろうなぁ……。
今回の沖縄では、走る以外には、ジャズラウンジ「インタリュード」で与世山澄子さんの歌を聴き(夜)、喫茶「インタリュード」で与世山澄子さんの作る沖縄スバを食べ(昼)、最近よく評判を聞く「淡すい」のスバを食べ、「浜辺の茶屋」前の海上ステージで行われるライブイベント「海楽」で、大好きなやちむんの歌を聴けたのが収穫かな(雨降っていたけど)。
新年早々、ちょっと残念なニュース(って他にも嫌なニュースはたくさんあるのだけど)。
元沖縄知事の大田参院議員、引退を表明(→記事)元沖縄県知事の大田昌秀参院議員(81)=社民党、比例区=が4日、今夏の参院選に立候補せず、今期限りで引退する意向を表明した。那覇市であった社民党県連合の旗開きに、「後援会の方々と話し合った結果、喜んで後輩に道を譲ることに決定した」とのメッセージを寄せた。
大田氏は琉球大教授を経て、90年に沖縄県知事に初当選。米軍用地の強制使用問題などをめぐり、沖縄の基地の整理・縮小を全国に訴えた。3選を目指した98年の知事選で落選。01年7月の参院選に立候補、初当選した。
大田氏については、福島党首が昨年12月、次期参院選では公認しない考えを示していた。
政治家のなかでは数少ない尊敬できる人だっただけに残念。まぁ年齢も年齢だし……誰か彼に代わる強力な人が出てくるといいのだけど。