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内田樹の性格の悪さ

かねてから愛読している内田樹先生のブログ(内田樹の研究室)なのだけど、いやはやこの人も性格が悪い。

事の経緯はこうである。内田氏が「学校選択制」と題する記事にこんなことを書いた。

QWERT配列というのをご存じだろうか。 みなさんのコンピュータのキーボードの配列のことである。 この文字配列は「打ちやすい」ように並べられているわけではない。「打ちにくい」ように配列されているのである。 初期のタイプライターではタイピストが熟練してくるとキータッチが早くなりすぎて、アームが絡まってしまうということが頻発した。それを防ぐためにキータッチを遅らせるキー配列が工夫されたのである。

こんなのは「常識」であって、当該の記事を読むまでもなく、私としても「どこかで聞いた話」である。

……ところが、これは間違いであるらしい。数多の都市伝説同様、誤った俗説が流布しているということのようだ。

Y氏という専門家の方から指摘が入ったようで、そのメールが内田ブログの翌日の記事に紹介されている。Y氏はご自分の日記にも、内田氏の誤りを指摘する記事を書いているようだが、そのへんについては内田ブログからのリンクで参照いただきたい。

さて、どちらが正しいか。専門家ではない私にはよく分からないけど、どうもY氏の方が正しそうである。そのへんは同氏の著書を読めば詳細に論じられているのだろう。内田氏も「私がどこかで読み囓った情報が間違っていたようであるので、ここで謹んで訂正させていただく」と書いているように、ご自分の誤りを認めているようだ。

しかし、(Y氏の日記も含めて)このやりとりにおいて「恥をかいている」のはどちらかといえば、残念ながらY氏の方であるとしか思えない。

むろん、恥をかく原因はY氏自身の文章にあるのだから自業自得なのだけど、もらったメールをそのまま紹介して、Y氏の恥をさらすというのは、いやはや、どうにも性格が悪いね、ウチダ先生は……。

参考までに書いておくと、Y氏が恥をかいていると思われるのは、たとえばこのような部分。

貴殿がなぜ私の研究分野に土足で踏み込んできて、このようなガセネタをバラ撒いていくのか理解に苦しむ

素人が、巷に流布する俗説を話のネタの一つにしているだけのことを(言うまでもなく、当該の記事は「キーボードの配列」について論じたものではない)、このように大上段に振りかぶって非難するのが滑稽であるとは思わなかったのだろうか。

さらに言えば、Y氏の日記におけるこの部分。

あるいは現時点で内田樹が『キーボード配列 QWERTYの謎』を読んでいたなら、あえてこんな馬鹿げたエントリーを書いただろうか?

自分の著書があまり読まれていないことを、声を大にして宣伝しなくてもよいのではなかろうか。

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コメント (6)

まあ、あのページが大学教授の「研究室」を標榜してなかったら、私もあそこまで書かなかったんですけどね。「研究室」を掲げてるんだから、先行文献くらい読むべきだ、と。そのあたりを理解したからこそ、内田教授の方も、あえて、自分が先行文献をちゃんと読んでいないことに言及したんだと思いますよ。その意味では、内田教授っていうプロの研究者を「素人」よばわりする山辺響さんの方が、私にはどうかしているように思えます。

山辺響:

安岡さん、コメントありがとうございます。安岡さんはフランス文学の研究者でいらっしゃいますか?

「フランス」に限定するのなら、Emile BaudotとJacques Derridaとの間をどう繋いでやろうか、ってのを、私個人はエンエンと考えてたりします。でも、これって「文学」じゃないですよねぇ。っていうか、山辺響さんが「フランス文学」なんていうかなり大雑把な一括りで、いったい何を指そうとなさっているのか、イマイチわかりかねるのですが…。

山辺響:

ああ、「フランス文学」ではなくてもいいんですけどね。文学がお好きでないなら
旧暦表記でもチョコレートの成分でもイワシの調理法でもいいんですが。

いや、それ以前に、たとえばEmile BaudotやJacques Derridaは、山辺響さんにとって「フランス文学」なんですか? それともそうじゃないんですか? そのあたりがわからないと、ご質問に答えようがないんですが?

山辺響:

>でも、これって「文学」じゃないですよねぇ。

ええ、たぶん違うんじゃないかと思います。

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2008年10月30日 08:45に投稿されたエントリーのページです。

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