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オリンピック報道の裏で起きていること

金曜日、普天間基地に隣接する沖縄国際大学に米軍ヘリが落ちたのは、すでに(小さく)報道されているとおり。住宅や学校に囲まれている同基地の危険性・こういう事故が起きる可能性は前から言われていることだし、地元の人たちの死傷につながらなかったのが不幸中の幸いだと言うしかない。

事故そのものよりむしろ問題なのは、事故の現場検証に沖縄県警がいっさいタッチできず、米軍が完全に現場を支配していたという点だ。生活道路である付近の市道は2日間以上、米軍によって封鎖されていたという(沖縄タイムスの記事)。

私としては、オリンピック柔道での連覇だの3連覇だのより、よほど重大な事件だと思うのだけど、世間的には(というか「日本」では)そうではないらしい。沖縄の事件も大変だが、オリンピック報道の陰で、ナジャフでも戦闘が続いているし、ファルージャもまた米軍による空爆を受けているらしい。サマーワにも戦火が迫っているけど、日本ではサマーワは依然として「非戦闘地域」ということになっているので、最高指揮官である首相は高輪プリンスホテルでのんびり静養中だという。金メダルを取った谷・野村の両選手には電話したらしいけど、宜野湾市長には電話したのかな?(するわけないか)

で、沖縄の米軍ヘリ事故とその後の米軍による封鎖について、いちおう政府のなかでも直接担当している人は切迫した問題意識をもっているらしく、事故対応のため沖縄県を訪れた荒井正吾外務政務官という人が、こんな風に憤慨している。

米軍が事故現場周囲の民間地を封鎖して立ち入りを制限し、県警の現場検証を拒否していることについて「日本は、イラクではない。日本の領土であり、米軍が主権を持っているような状況はおかしい」と不快感を示し、政府として現状に問題があるとの認識を初めて示した。(引用元は琉球新報の記事
……おいおい、と突っ込みたくなる。思わずイラクを引き合いに出してしまったんだろうなぁ。沖縄に配慮しての発言だとは思うけど、イラクも当たり前だけどイラクの領土であり、米軍が主権を持っているような状況はおかしいんだけどね。イラクの主権はとにかく「返還」されたのだしさ。

沖縄の米軍基地問題を解決するのは大事なことだけど、その過程で他の地域や国を踏みつけにするようなことを言ってはいかんよ、やはり。

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コメント (2)

keybow:

沖縄の米軍用機の墜落で私が思い出すのは、小学生時の石川・宮森小学校事件と中学校の時、我が町の民家に落ちた事件です。いずれも子供を含む多くの命が奪われました。その他にも米軍機がらみの死傷事件は沢山在りました。
日本復帰後は人が死ぬような米軍機事故は、それ程起こらなくなっているようです。こんかいも死傷者は出ていません。

しかし、今回のヘリ墜落事件は、沖縄の置かれている位置は、本質的に復帰前と変わり無いものだという事を感じさせられます。
日本警察は事故現場の強制立ち入りが出来ない。沖縄県警も所詮日本警察の指揮下だから、米軍相手に敢えてやる気が無いでしょう。沖縄以外の土地でこんな弱腰だったら世論もマスコミも、もっと憤慨するでしょうね。

沖縄に米軍基地を背負わせておいて、アメリカのイラク攻撃を真っ先に支持し、自衛隊をサマワに派遣しても宿営地にこもらせて、全く犠牲を出さず、アメリカに付き従い、これまで通りの経済的繁栄を享受して行こうという国家意思。
その事が、今度の普天間基地ヘリ墜落事件への、日本全体の態度に顕れていると思います。

→keybowさん、
>沖縄以外の土地でこんな弱腰だったら世論もマスコミも、もっと憤慨するでしょうね。

う~ん。沖縄のマスコミだからこそ、きちんと今の状況を批判しているけど、内地のマスコミはすんなり「アメリカ支配」を受け入れてしまいそうな気もします(笑)

私の実家近くにも米軍機が落ちたことがあります。私が小学生の頃で、ちょうど運動会の最中、黒煙を吐きながらF4ファントムが落ちていったのを覚えています。そのときは民家に落ちて幼い子供2人が亡くなったはずです。少しずれていたら、宮森小学校のような事態になっていたかもしれません……。

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2004年08月16日 18:17に投稿されたエントリーのページです。

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