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○○ができるようになったら……

私が参加している唄三線の教室に中学生の女の子がいて、「学年でxx番以内に入ったので新しい三線を買ってもらった」らしい。そんな話を聞いたのと、昨日の記事を書いているうちに、「○○ができるようになったら××する」というのを、一つ思い出してしまった。

石垣島に高嶺酒造所という会社がある。「於茂登(おもと)」などの銘柄の泡盛を作っている酒造所だ。ここでは、客が酒造所を直接訪れて購入した泡盛を預かり、古酒として熟成させるというサービスをやっている。私は1999年にこの酒造所に行き、「於茂登」4合瓶を1本買って預けてきた。住所氏名とともに、「いつ飲みに来る」という心づもりとか、「何の記念で入れたか」を書くことができる。すでに預けている人のボトルも並んでいて、そのラベルを見ていくと、「今年生まれた子どもが20歳になったら」とか「銀婚式を迎えたら」とかいろいろ、人それぞれのことが書いてある。

ええと、そしたら自分は何を書こうかな……。

悩んだ末に、私は「『とぅばらーま』を歌えるようになったら飲みに来ます」と書いた。

「とぅばらーま」とは、八重山民謡を代表する名曲の一つ。毎年旧暦8月13日には、この唄の優劣を競う「とぅばらーま大会」も石垣で開催される(私は去年聴きに行った)。難しい曲だ。それと、「とぅばらーま」を歌うには、普通は「返し」(要するに合いの手かな)を入れてくれる相方が必要だ。つまり、「『とぅばらーま』を歌えるようになったら」ということは……まぁそれは絶対的な条件ではないから良しとしよう(?)

高嶺酒造の、確か社長さんだったと思うのだが、私がそのように書いたラベルを見ると「三味線やっているんだ?」と話しかけてきた。ご本人も唄三線をよくされる方で、三線を持ってきて「とぅばらーま」と「月ぬ真昼間」を歌ってくれた。かの地ではよくある話だけど、これが実に素晴らしかった。

買ったのは確か8年物だったから、あれから5年経って、今13年。「とぅばらーま」も、とりあえず工工四を追って弾いて歌うくらいなら形だけはできるだろうけど、まだまだだな~。それなりに歌えるようになるまでには、これまたあと10年くらいかかるだろうか。

それにしても後から来る他の客にも読まれるわけだから、当時の私が「股割りができるようになったら」なんて目標を思いつかなくて本当に良かった。いや、やはりね。見栄えというものが……。それに、「歌えるようになりました」って飲みに行って、その場で「とぅばらーま」披露して封を切るというのはかっこつけすぎと言えるくらいかっこいい話だけど、それに比べて、その場で(以下略)。

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コメント (3)

工場長:

その場で「股割り」も相当カッコイイと思いますが。

mugen:

いいお話しですね。
ギターだと、アルハンブラ宮殿に行ってライオンの噴水の前でアルハンブラの思い出を弾くとか、ゴヤのマハの絵の前でゴヤのマハという曲を弾くとかいう感じです。
うわ、かっこ良すぎというか考えただけで恥ずかしい。

そうなんですよ~。恥ずかしいんですが、古酒を飲むためだと思えば
やらざるをえない(笑)

股割りは……やっぱり変でしょ(汗)

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2004年05月18日 08:43に投稿されたエントリーのページです。

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