毎日新聞の記事より。
小泉純一郎首相は7日、自らの靖国神社参拝を違憲とした福岡地裁判決について「なぜ憲法違反か分からない。なぜ伊勢神宮(参拝)は問題にならなくて靖国だけ問題にされるのか」と疑問を示した。
私は当初、靖国だけが問題なのではなく、公人として参拝する限りにおいて伊勢神宮も増上寺も東京カテドラルも例外なく違憲であるのだと思っていた。しかし今回の判決に関する報道で知ったのだが、どうも「目的・効果基準」というのがあるらしい。これについては、Googleで「目的効果基準 政教分離」といったキーワードで検索すればたくさんヒットするが、「行為の目的が宗教的意義を持ち、その効果が宗教に対する援助または圧迫となるような行為」は、憲法20条が禁じる宗教的行為にあたる、という考え方らしい。
言うまでもなく今回の原告が伊勢神宮ではなく靖国神社を取り上げたことには深い理由があるわけだが、司法的には、戦犯合祀云々とは関係なしに、「ある参拝が問題にならなくて特定の参拝が問題になる」根拠は十分にあるということだ。
って、そんなことは私のような素人はともかく、靖国神社に公式参拝しようなどという首相は当然知っていなければならないことなのだが……。
昨夜テレビを観ていたら(珍しくテレビをつけていたのは、本当は松井稼頭央の活躍をフォローしたかったからなのだが)、小泉は「分からない」を連発していた。↑の「なぜ憲法違反か分からない」、靖国参拝がなぜ外交問題になるのか分からない、中国・韓国がなぜ問題視するのか分からない……。
もちろん、分からないわけがない、知らないわけがない。こういう発言は、強弁で切り抜けようという小泉流のパフォーマンスなのだろう。もっとも、私に理解できないのは、こうして無知な愚か者を演じることが、どのように小泉の利益になるのかという点だ。冷笑を浴びるところまでブッシュやブレアに追随しなくてもいいと思うのだが……。
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そういえば、小泉はこんなことも言っている。
参拝の位置づけが公的か私的かについては「(略)私人であり公人(略)」
二つをきちんと使い分けることができない人は、そもそも公人としての資質を欠いている(もっとも今朝の新聞報道では、「私的参拝」色を強めたコメントが伝えられているが……)