営団地下鉄が「東京メトロ」に改称した。いい名前だと思う。メトロという語感が好きだ。家庭の事情ゆえの子供のころからのフランスびいきというせいもある。上々颱風の『メトロに乗って浅草へ』という佳曲が好きだったせいもある(そういえば最近ほとんど上々颱風を聴かなくなってしまったが、これを機会にまた引っ張り出そうかな)。
なんといっても、以前の名称よりはるかに良い。営団と省略されてはいたけど、正式名称は「帝都高速度交通営団」だ。「帝都」も嫌だし、「高速度」も時代遅れだ(もっとも東京メトロも、正式名称は東京地下鉄株式会社という無味乾燥な名前なのだけど)。
で、改称とほぼ平行して、駅名にアルファベット+数字の符号がつくようになった。駅ナンバリングというらしい。丸の内線の駅なら、荻窪=M01、南阿佐ヶ谷=M02といった感じ。日本語のできない外国人観光客などに使いやすいようにという配慮らしいのだけど、う~ん、これはどうなんだろう? 駅名のアルファベット表記はあるのだし、もう少し固有名詞を大事にしたほうがいいんではないかという気がする。歌舞伎座への行き方を教えるのに「H09で降りて3番出口」というのはなんだか味気ない。固有名詞を符号化する話は、だいたいにおいて殺伐とした雰囲気を生み出すような気がする。まぁもちろん、本来の駅名を置き換えるものでないのは分かっているんだけどね……。