受信するメールのかなりの部分はゴミである。ウィルスメールはもちろん(そういえばMyDoomがぱたっと来なくなったな)、いわゆるSPAMメールもたくさん来る。ウェブ上でアドレスを晒しているせいか、あるいは「.com」アドレスであることも災いしているのか、とにかく英文のSPAMがたくさん来る。受信するメールの9割くらいはSPAMでないかと思うくらいだ。
もちろん、使用しているメーラー(私はDatulaとBecky!)上で、振り分け・仕訳などの名称で呼ばれる機能を使って、不要なメールは特定のフォルダに振り分けて見ないですむようにしてはいるが、それでも条件をかいくぐってくるSPAMはあるし、条件を厳しくしすぎると、まれに友人知人からの大事なメールを見逃したりする。
そこで、Becky!ユーザーのメーリングリストで評判が良かったPOPFileというツールを導入してみた。要は、localhost(127.0.0.1)でプロクシサーバとして機能するものだと考えればよいのだろう。メールの受信送信はこれまで使っているメーラーをそのまま使い、受信時にこのツールを介してメールサーバにアクセスするようにする。設定はブラウザ上からいじれる。
導入・設定方法はこちら。
POPFileの清いところは、このツール自体はメールを削除するわけでも振り分けるわけでもなく、経験的な判断に基づいてSPAMかそうでないか(もちろんさらに細かく区分することも可能)を分類して、Subjectに[spam]といった文字列を付加したり、分類用のヘッダを付加したりする「だけ」という点だ。だから、このツールを導入しても、基本的にはこれまでどおりメールはすべてメーラーに流れ込んでくる。POPFileが付加した文字列やヘッダをもとにどういう処理をするかはメーラー上で任意に設定できる。
POPFileは、導入当初は何の分類も行わないので、最初はブラウザでPOPFileの設定画面にアクセスし、「これはSPAM、これはPersonalなメール、これはWorkのメール」などと教えてやる必要がある。POPFileはそれを経験的に学習し、ヘッダの情報だけでなく、本文中にこういう単語が使われていたらSPAMの可能性が高い、などと自分で判断してくれるようになる。私の場合、100通ほどのメールについて「調教」したところ、早くも95%以上の精度で分類してくれるようになった。「この文字列が含まれていたら」などといちいち入力する必要はなく、「これはSPAM、これはOK」という指定だけでいいので、操作はマウスだけで済むし、100通といってもたいした手間ではない。
その後も誤分類がないかときどきチェックして、あればそのたびにPOPFileに間違いを教えてやれば、だんだん賢くなっていくはず。分類統計も出るから、SPAMがどれくらいあったかも分かる(さっき調べたら私の場合は6割くらいだった。9割というのはさすがに錯覚か)。「この単語があったからSPAMと判断」といった根拠も表示され、これを見ているとけっこう面白い。
メーラーを乗り換えてもPOPFileはそのまま使えるから、その点でも振り分け条件を改めて入力する必要がないというのも、後々ありがたく思うことがあるかもしれない。
いや~、これだけメリットが明確なソフトも久しぶりだ。